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府市協調とは
京都府の知事選挙、京都市の市長選挙でいつも強調されるのが、京都府と京都市が協調していくとの重要性です。
すなわち、京都市が実施する行政サービスと京都府が展開する行政サービスが二重にならないように、
協調しながら行っていこうなどとすることですが、殊更、「府市協調」を訴えることは、協調できていない
現状があるのかと思う方もおられます。
私は、20年前に京都市会議員を務めておりましたが、その当時と比較すると、格段の協調路線が敷かれてきたと感じます。
地方分権推進一括法によって、党道府県・指定都市・一般市町村に国からの権限移譲が一定なされましたが、
とりわけ、都道府県の中で、人・物・金が集中する指定都市では、その権限移譲の一層の拡大と都道府県からの独立、
同格の特別市へ移行などを模索してきましたが、現状の枠組みの中で、京都府においては、知事と市長の対話路線が進んで
きた経過があります。もとより、全てに意見が合うことはありませんが、感染症対策での検査機関の協力体制の構築、
動物愛護センター共同運営、京都市域内での一級河川の管理体制の在り方など、着実に実施されています。
ただ、府市との関係というのは、市から見れば、京都府に対してですが、京都府からすれば指定都市の京都市は最も
おおきな存在ではありますが、他の一般市町村とも、協調して地域住民のための施策を繰り広げなければなりません。
府からすれば府内各市町村との協調が府市協調なのです。互いに角付き合わせれば、府民税の上納分が返ってこない、
要らぬ規制と承認を求められるなど、意見の相違や仕組みでの摩擦はありますけれど、大阪のように首長と議会を一つの党が占領し、
なんでも牛耳ることが良いのかは議論のあるところです。
「京都のことは京都で決める」なれあいではなく、真に京都府民のため、京都府内全域の発展のために、知恵を出し、
工夫を凝らし意見を戦わせ、前進していく「府市協調」が最も大切と思います。
2024.1.18 山口 勝
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